SS小説(ファンタジー編)
1話目 「故郷」
俺は眼下に見える湖に沈む町を、崖に足をぶらつかせながら気が済むまで眺めていた。





夕焼けの光が差しこみ、オレンジ色に染まると湖の水が透けて町の姿が露わになる。





世界中を旅してきたが、ここまで綺麗な物を見たのは生まれて初めてだ。







――……旅。







その事に考えが及び、俺は瞳を閉じて眠った記憶を呼び覚ました。
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