海に写る月

「そう言うなら…良「辞めろよ。見苦しいの分かんねぇの?」


チャラそうな男子生徒の声じゃないのは、一瞬で分かった。


自然に耳に入ってくる声は、がさつじゃなくってどこかに品があるようで。


頭をあげると、そこには白髪の男子生徒がいた。

シルバーの細いフレームの眼鏡をかけていて、チャラい男子生徒を見据えるように目を細めて見ていた。


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