海に写る月

「あ、ケー番教えてよ!」

「出会った記念に!」

「え、困ります…。」


女子は、どうやらハッキリと断れない性格らしい。

モゴモゴと言葉を言うが、説得力がない。


「俺ら、秘密にするし!」

「そそ!これから先1年次で連絡するとき便利じゃん?だからさ!」


見兼ねて、読んでいた本を閉じてその場に入っていった。

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