L'a maro e dolce amaro ~甘くて苦い恋の味 ~
「どこみたい?」

「あ、わ…私は何処でもいいですよ?」

突然聞かれて噛んでしまった。

ダメだ…。バクバクし過ぎて持たない…。

誘っておいた張本人がこんなのでどうすんのよ。

「先生!私お化け屋敷行きたいです!」

瑞希…!助け船サンキュー!!

「それいいね!今年はクオリティ高いって噂だから楽しめそう!!」

「…」

「先生?」

「あ、ごめんごめん。ちょっと怖いなぁ、って思ってさぁ…。」

「大丈夫ですって笑。学生がお化けしているって思えば、怖くないですよ?笑」

「あゆむちゃん、それ単なる冷やかしだよ。」

「あ、そうか。」

「ま、大丈夫ですよ笑。」

「ほんと…?」

そう聞いてくる先生がとても愛らしい。

ちょっとあどけない感じが守ってあげたくなる。
< 34 / 105 >

この作品をシェア

pagetop