L'a maro e dolce amaro ~甘くて苦い恋の味 ~
「さてと、催促されたし急いで綿あめ食べて行かないとね。」

「あ、あの先生!」

「ん?」

どうしよ。勢いでとめてしまったけど、話が無い…。

焦ると癖でポケットに手を入れる。その時何かに当たった。

取り出すと先生と合流する前に買ったあのブローチだった。

これだ…!

「本当にありがとうございました。これ感謝の気持ちです。」

「どうしたの急に改まって笑。あと、そのブローチどうしたの?」

「照れてはっきり言えなかったので。ブローチはさっき買いました。」

「やっぱり照れてたんだー笑。そんな事で照れちゃって可愛いなぁ笑。じゃぁこっちも改めて、私も楽しかったよ。誘ってくれてありがと笑。ブローチいいの?」

「可愛くないですからね?はい。私ももう一つ持っているので。」

「じゃあお揃いだね!ありがと、大切に使わさして貰うね笑。」

先生は急いで綿あめを頬張り、ブローチを受け取って走って行かれた。

“じゃあお揃いだね!”…か。
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