L'a maro e dolce amaro ~甘くて苦い恋の味 ~
そう先生が言うと辺りからは友達同士で分からない問題を聞きあったりする声が聞こえてくる。

生物は基本的に一般受験組が受けているから私語が聞こえてこない。

受験生だと感じる事が出来勉強に集中できる。

気を引き締めて切磋琢磨出来る環境。こんな環境自分のクラスにもあって欲しいや…。

気持ちを切り替えて今日は食物連鎖の分野しよ。好きな分野の一部だから頑張れる。

「よっ藤咲。昨日はお疲れさま!」

集中しようとした時に声をかけてきたのは、隣に座っている相川祥香(しょうか)。

凛々しい顔付きで男勝りな部分もあるけど、凄く優しい奴。長い髪をいつもポニーテールで括っている姿はホントにかっこいい。

祥香も私が文先生の事を好きなのを知ってる数少ない人物。

よく茶化して来るけど本気で恋愛相談出来る相手なの。

3年間同じ部活だったんだ。

ちなみに祥香は数理科で私は国際科。

学科は違うけど人数少ない教科は合同でやるのが学校の方針らしい。

「祥香ちゃん。なんで知ってんのwww」

「は?なんの話??文化祭お疲れって事だぞ?」

「あっ…。なるほど。」

早とちりをしてしまったみたいだ。

こんなのよくあるから気にしないけど笑。

「おいなんなんだ。気になる。」

「授業終わったら話すわ。」

「了解。」

お互いそれぞれの勉強に戻る。

え?性格真反対だって?

意外と性格違う子の方が友人として長く続くものよ。
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