L'a maro e dolce amaro ~甘くて苦い恋の味 ~
改めて勉強に集中する。

周りも先程とは打って変わって静寂してる。

理系を勉強をしてるといつも思う。

苦手じゃ無かったらもっと道は開けていたのかもしれないと。

小さい頃、なりたい職業といったらお医者さんや看護師、後は天体が好きだから星の研究員。気象予報士も憧れた。

そう…全部理系。

私はほぼ全ての教科満遍なく出来るが、唯一数学だけは壊滅的に出来ない。

努力はするけど、結局は数学でおジャンにしてしまった。

もっと数学され出来れば良かったのに。

嘆いても出来ないモノは仕方が無いけどね。

「よし今日はこれで終わろうか。私これから出張だからもう行くわ。」

田原先生がそう言って時計をみる。

「まだ授業自体は終わってないから皆静かにね。チャイムなるまで教室出ちゃだめだからねー。」

私も時計を見るとまだ授業が終わるわで10分も残ってる。

そう言い終わると先生は教室から出ていかれた。

出張の準備、終わってないんだな。

先生が教室から出ていったら後は自由な時間。

辺りも気が抜けたのか賑やかになる。

「んー…!」

1つ伸びをする。緊張していた筋肉が伸びていく。

今日はこの時間で放課後。

部活も無いし、後は…祥香にこの前の事話して帰るか。
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