L'a maro e dolce amaro ~甘くて苦い恋の味 ~
「でも良く上村先生が許してくれたよな。」

やっぱりそこ突っ込まれるよねぇ。

「…色々バトりました。」

「バトったんだな…。」

「だってさ5月に面談したじゃん?その時の第一声が“貴女に国際なんて向いてない。第一、国際科の生徒が一般受験なんて…。”って言われたからね。」

「うわっ。それキツイわ…。」

「でしょ!?生徒の意見なんも考えてないからね!それでさ“貴女は経営の方が向いているわ。ここの大学なら推薦で行けるわよ?”って言われた。」

「上村先生、藤咲の事馬鹿にし過ぎだろw。」

「確かに馬鹿だけどさ…。」

「それ言ったら私の担任も中々だからな?」

「あ、祥香ちゃんの担任って酒井先生でだっけ?」

「そう。あの焦げパン。」

酒井先生は数学担当の先生。肝臓が悪いのか、はたまた日焼けが好きなのか、とにかく年中色黒。

しかも病的に。

ここ迄来たらお互いの担任の愚痴大会の始まりだ。
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