L'a maro e dolce amaro ~甘くて苦い恋の味 ~
-キーンコーンカーンコーン-

チャイムが校舎に鳴り響く。

それと同時に教室の扉が開く。

「はい。始めますよ。席着いてー。」

先生の落ち着いた声が教室中に反射する。

3年間持ってもらっているが、未だにこの声だけでときめき、にやけている。

…多分周りから見たら気持ち悪いんだろう。

「では始めます。」

「「お願いしまーす」」

号令を言い終わると椅子を引く音が聞こえる。

そして何時もの様に授業が始まる。

内容はさほど難しい事をしてる訳ではない。

でも基本が出来てないと少し厳しいかも知れない。

そして良く分からない問題も出てくる。
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