L'a maro e dolce amaro ~甘くて苦い恋の味 ~
と言われても中々ペンは進まない。

問題自体は分かるものばかり。でも、貴女の「退職」の事が頭から離れない。

一体何時から決めていた?本当に退職するの?なんで?理由は?

こんな疑問が頭の中をループする。

この時期にこんな事を考えてるなんて時間の無駄。でも、気になってしまう。

「あゆむさん?」

「あっ。はい。」

「大丈夫?今解いてみて分からない所はあった?」

「いえ特には…。」

「そっか。じゃあ次はあゆむさんのやろっか。」

「えっ、祥香ちゃんのは?」

「私のはもう解決した。」

「祥香さん意外と初歩的な所でつまずいていたから、そこさえ分かれば後は出来るよ!」

「ありがとうございます。」

「だから次はあゆむさんやろっか!」

「お願いします…。」

頭が回らないのは重々承知だが、やるしかない。
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