病弱白うさぎに愛を。
「よろしくね、栞。俺は新(あらた)。神崎新って言うんだ。」


 枕に顔を埋めているからわからないけど、きっと彼は微笑んでくれているんだろう。

 そんなことを考えられるほど、私は安心しきっていて。


「栞、悪いんだけど。」





 いきなり、言われた次の一言に、私はとても戸惑った。






「栞は、俺が買った。俺と、結婚してほしい。」





 ……………………わけがわからない。
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