夏恵


『・・・・ん』


夏恵の切なく甘い声が聞こえる。

僕のショートした回路を加速させる。

僕はもう止まる事の出来なくなってしまった馬車馬のように、ただ走り抜ける。

夏恵も手綱を強く引く事は無い。

僕は彼女の体の要求に応えている。

彼女も自分の秘められた本質的な欲求に従う。

指先は下着を捲り、秘められた泉へと誘われる。

そこには、とても熱い蜜を湛えた夏恵の泉が広がる。

今の僕にとっては夏恵が全てだ。


・・・・愛おしい


切なさにも似た歓喜の表情を覗わせる夏恵の顔を見て、僕の深い部分から込み上げてくる。

その涙にも似た感情を押し殺し僕は夏恵の体を貪る。
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