深夜12時25分の束縛
00:25

 電飾で彩られた道を、覚束ない足取りで進む。


 アルコールの入った身体は熱いけど、一歩外に出れば風は凍えるように冷たくて、むき出しの頬や手がじんじんと痺れてくる。


 かさついた手を擦り合わせて暖をとろうとするけど、全然意味ない。


 それじゃ追いつかないくらいに、風が冷たすぎる。


 身体がだんだん冷えていくのは、気温の所為だけじゃない。


 そんなこと、分かってる。


 小さく息を吐けば、白いそれがふわりと浮かんで消えていく。


 見上げた空に、星はない。


 真っ暗な夜の12時。

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