綿本早香の壁ドン指南
綿本の壁ドン
「水岡先輩は、火野辺先輩に恋人が居るんを知ってはったのんか…?」
綿本が声を震わせる。
「うん。あ、でも大丈夫だよ。もうとっくに泣き尽しているから」
僕は、にへら、っと笑った。
情けないかもしれないけれど、それでも僕は、笑ってたかった。
「なんや…それじゃウチが今までやってたんは…ウチ、水岡先輩のために良かれと思って…なのに…そんな…ウチは水岡先輩の傷をえぐってしもてたんか…?」
「大丈夫だよ」
「何で失恋してるて言わんかったん…?」
「言ったら先輩の相手が先生だってのもバレるかなと思って」
「………」
「でもやっぱ、好きな人から恋愛相談を受けるってのは辛いね」
「アンタが言うな!!」
綿本が突然キレた。
綿本が声を震わせる。
「うん。あ、でも大丈夫だよ。もうとっくに泣き尽しているから」
僕は、にへら、っと笑った。
情けないかもしれないけれど、それでも僕は、笑ってたかった。
「なんや…それじゃウチが今までやってたんは…ウチ、水岡先輩のために良かれと思って…なのに…そんな…ウチは水岡先輩の傷をえぐってしもてたんか…?」
「大丈夫だよ」
「何で失恋してるて言わんかったん…?」
「言ったら先輩の相手が先生だってのもバレるかなと思って」
「………」
「でもやっぱ、好きな人から恋愛相談を受けるってのは辛いね」
「アンタが言うな!!」
綿本が突然キレた。