レインボーマジックイン!
体育館の舞台袖…。
腕を大きく伸ばしながら歩いている青髪の少年がいた。
「白馬お疲れー! いやー、やっぱり緊張するもんだな、こういうの」
青髪の少年の前を歩いていた白馬はくるりと笑顔で振り向く。
「藍、人前に出るの苦手だもん…」
「白馬」
「うわっ⁉︎」
白馬の前を歩いていた赤髪の長身の少年は言葉を発した途端、歩くのをやめた。
白馬は気づかず、そのままぶつかり、続けて青髪の少年も白馬にぶつかる。
「麗遠どうしたの?」
白馬はぶつけて赤くなった鼻を抑え、鼻が詰まったような声で赤髪の少年に問いかける。
「お前が言っていた新しい魔法使いは本当にあの女なのか?」
麗遠と呼ばれた少年は、少し殺気を帯びた目付きで白馬を見る。
白馬はそれに恐怖を感じ、ゆっくりと後ずさりながら苦笑いをする。
「あはは…う、うん、そうだと…思うよ」
「も〜、しっかりしてよ! 生徒会長!」
白馬の後ろからピンク色の髪の少女が、ひょっこり顔を出す。
「もたもたしてると…私が生徒会長の座を奪うわよ?」
「いや…美碧さん…それは勘弁してください…」