レインボーマジックイン!
「とにかく、あの子のことを少し監察してみましょうか。何か分かるかも…」
すると、麗遠がカチャッとメガネを掛け直す。
「つまり美碧…それはストーカーか?」
「なっ⁉︎ 違うわよ‼︎ 何カッコつけたように言ってるのよ⁉︎ 少し黙りなさい‼︎」
眉間にしわを寄せて、美碧は麗遠を睨む。
それはまるで、的を狙う獣のようだった。
「ま、まぁまぁ、2人とも…!」
白馬は2人の間に入って、美碧をなだめるように落ち着かせる。
「とりあえず、あの子のところに行ってみよー‼︎」
ピンク色の髪の澄桃は、麗遠と美碧の背中をバンバン叩く。結構な威力だった。
麗遠は肺に突き刺さるような打撃を受け、少し咳き込む。
「あぁ…そうだな…」
「行きますか…」