レインボーマジックイン!
「な、なんなの…コイツ…!」
虹子奈はジリジリと手を差し伸べながらこちらに歩いてくる少年から、もたついている脚で逃げる。
「その子に触れるな!」
「_______?」
少年は虹子奈の後ろに現れた白馬たちに、目を向けた。
それを見るなり少年は差し伸べていた手をスッと下げる。
「邪魔が入っちゃったか…」
虹子奈はその様子を見て訳わからない様な顔で少年と白馬を交互に見る。
「えっ…? どういうこと…? うわっっ!」
瞬間に、勢い良く抱き上げられる感覚がした。
しかし虹子奈が気づいた時には、すでにあの少年からずいぶん離れた所の電柱の陰にいた。