レインボーマジックイン!
「悩み事…」


今思えばみんなに悩みなんて持って欲しくない、とか言っておきながら、自分だって悩みを持っていた。

なら素直に紫苑に打ち明けるべきだろうか…。


いや…でも…


「僕は、白馬みたいにオーラを読み取ることは出来ませんが…瀬戸さんらしい…悩みを持っている気がします…」


「私らしい悩み…」


確かに友達のことをよく心配たり、友達の悩み相談に率先して乗ったりするのは、澄桃特有の性格だ。



「もし僕で良かったら相談に乗りますよ?」


「え…」

澄桃は内心驚いていた。
いつもは引っ込み思案で相談したりする事は全くなかったのに。

しかし今回は強い優しげな眼差しでどちらかというと、俺に頼れ、みたいな感じであった。

でも…


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