レインボーマジックイン!
4節)新たな仲間
場所は移って生徒会室…。
ここでは生徒会室の仕事や、会議をする部屋で、拠点中の拠点である。
その拠点の中央にあるガラス張りの正方形テーブルを、白馬たちが今にでも汗が噴き出てきそうな緊張感で囲んでいた。
実を言うとここ10何分、座った時から言葉を交わされていない。
白馬と麗遠が隣同士に座り、それに対面するようにカチコチと固まった虹子奈が座っている、という配置だった。
そんななか…
「なーなー、なんで君達さっきから何も喋らないのー?」
自分専用のオフィスチェアを反対向きで座り、タイヤをカラカラと鳴らしながら、テーブルに近づいてくる藍がいた。
「え…その…」
10何分ぶりに言葉を発した虹子奈はビクビクと怯えていた。
「ねぇねぇ、なんでー?
なんでだよー、白馬ー麗遠ー」
藍は体制をそのままにして白馬と麗遠に近づき、ねぇねぇ、と語り続けた。
『うるさいっっっっっっっ!!!!!』
白馬と麗遠は藍を睨みつけると、今の怒声で10何分溜めていた気力が出て行ったせいか、息切れをしていた。
「は、はーい……」
藍はオフィスチェアに座ったまま地面を蹴り、滑りながら渋々自分専用の机に戻っていった。