レインボーマジックイン!
白馬はコホンとわざとらしい咳をし、虹子奈を見た。
「で…本題なんだけど…」
急に向けられた視線に虹子奈は背筋が固まり、姿勢がピシッと良くなった。
「は、はいっ!」
「まず、僕たちは何者なのか、って言ってたよね?」
虹子奈はさっき自分の言った事を思い出し、こくりと頷いた。
「僕たちはこの虹蓮高校では普通に生徒会として活動している。んで、ここからは僕たちと職員しか知らないことなんだけど…」
少し言いづらそうにしている白馬を見て麗遠はため息をつき、言葉を続けた。
「さっき見たようなやつを退治したり、この世界を支配しようとしてる悪魔からこの国…いや世界を守るために活動する、魔法使いでもある」
麗遠から淡々と話されるその言葉に、虹子奈は身を乗り出した。
「ま、魔法使いなんですか!?」
続いてこの部屋の中にいる生徒会室メンバーにそれぞれ目を向けた。
(美味しいセリフ…麗遠が持ってった…)
1人心の中で苦笑いしていた白馬は、肩をすくめていた。