レインボーマジックイン!
しかしその次に見たのは、それを上回るような少年の邪悪な霧。
周りの空気をも冷やしてしまうような冷気が10m先にいる私にまで伝わった。
その霧はやがて密集し、触手の様なものがいくつも出来た。
その触手は紫苑さんの体にどんどん巻きついて行った。
そして、拘束された紫苑さんを助けた麗遠さん。
何やらペンを流れるような動作で動かし、空中に文字を書いていていた。
全て書き終わった瞬間、文字が燃え出し炎が出てきた。
麗遠さんはその炎を触手にぶつけ、紫苑さんを助けた。
最後に襲われそうになった白馬さんを助けた藍さん。
遠くからでも威圧を感じたあの水の壁は、少年と…なぜか白馬さんを弾き飛ばした。
ーーどれも人並み外れた…いや、人間ではあり得ないことであった。