レインボーマジックイン!

「思い出してくれたかな?」


突然、白馬に声をかけられた虹子奈はハッと我に返った。


「は、はい。思い出しました…」


「これで僕達が魔法使いってことを信じてくれたかな?」



白馬のその質問に虹子奈はこくこくと頷くことしかできなかった。


「よし、なら本題に移りますか」


まだ頭の中が整理されていなかった虹子奈だったが、あの時にもう一つ白馬に言った質問が残っていた。


「ま、待ってください!」


「ん?」


「そ、その…さっきの男の子も一体何者なんですか!?」



今にも食らいつきそうな勢いで虹子奈は質問した。



「あいつか……」



麗遠はさっきの男の子を思い出したのか露骨に嫌な顔をした。
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