レインボーマジックイン!
「ほら、僕達の事情を知ったわけじゃん?だからさ……」
「白馬。脅迫みたいに言うな」
白馬の言葉を遮り麗遠がすかさず注意した。
「え、え…?」
なんのことかよくわからなくて虹子奈はただ慌てるしかなかった。
「さっきお前はあの男を見ることができた。だろ?」
麗遠は白馬のかわりに話し出した。
「はい…」
一瞬きょとんとした虹子奈だったが、すぐに麗遠の言った意味を理解し返事をした。
「あいつは白馬の言うところ悪魔だ。信用ならんが…。悪魔は普通、一般の人には見えない。一般の人ならな」
一般の人を強調するかのように、最後の「一般の人ならな」を強く言った。
「一般の人なら…って、では私はいったい…」
虹子奈は戸惑うことしかできなかった。
「虹の魔法使い」
白馬は虹子奈の目を真っ直ぐにみてそう言った。