レインボーマジックイン!
そんなガヤガヤ宴会のような雰囲気の中、かすかにドアが開く音がした。

そこには生徒会室を静寂にさせる要、紅麗遠がいたのだ。


「遅くなった」

麗遠がドアを閉めた時には生徒会室中は静寂レベルに達した。


だがその静寂レベルの中でもお構いなしである藍は、腕組みをしながら、

「あ、麗遠! 遅いよー!」

と、ズンズンと麗遠に近づいて行った。

しかし麗遠は近づいてくる藍をサッと避け、自分の椅子にドカッと座った。

「すまない。体育祭というくだらないものの話し合いをしててな…」


麗遠はうざったそうに顔をしかめて頭を掻き、そう嘆いた。

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