OUT
クラス崩壊
「本物かなー?」
「怖いんだけど…!!」
「…うわー…何百っているよね…動き一緒なんだけど……!!!」
永遠と尚は、みんなの反応に不思議に思い、みんなと同様、窓に張り付いた。
「………わーお」
尚が隣で呟いた。
永遠は目を大きくして、その光景を眺めていた。
「………なんだ…あれ…」
永遠の視界に入った物は、大きな車が三台止まっていて、その車の前に、何百もの軍人が並んでいる…というものだった。
「校長先生…なんかしたんじゃねーの?」
「馬鹿!校長先生がいくらえぐい事しても軍人なんて来ないよ!!!」
クラスメート達の会話が、永遠の耳に入る。
心臓が煩いくらい高鳴る。
………嫌な、予感がする。
その時だった。
タタタタ…
永遠の左側から、プラチナブロンドの髪が見えた。
永遠はすぐにそっちを向いた。
視界に映ったのは…
もちろん、川里ネロだった。