OUT


深美は次のドアを開けると、最後の囮を入れた。



―ドォオォオン!!!



「っあ!!!!!」


「…っく…!!!!」



突然の爆風に、深美と真理和は吹っ飛んだ。


深美は尻餅をつき、真理和は近くの壁に頭を打った。


「………っつ!!!!」


「大丈夫か真理和!!?」


「大丈夫だよー!!にしてもなんて豪快な罠でしょうね…びっくりしたよ…はぁ…」


頭を軽く摩ると、真理和は深美に手を貸した。


「…あとは三つ…家に帰ったらすぐ深美ん家でマリオパーティーしたいなぁ!!」


真理和はまたおちゃらけると、深美を立たせた。

深美は懐かしそうに言う。

「お前コピーのワルイージにいっつも負けるよな、んで絶対3位だし。」


「最近は3位に慣れすぎてあんまショックじゃなくなったんだよな」


深美はまた爆笑した。


「……さ、次のドアに行きましょうか?」



深美が次のドアを開けた。


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