OUT
―――バタン…
「深美ぅううぅ!!!!!!」
真理和は絶句した。
―次の瞬間、
―ダラララララララ!!!!
「あぁあああぁあ!!!!!」
銃声と、深美の悲鳴が、ドアを通り越して聞こえた。
「…ぅあ…ぅあぁあ…」
真理和はドアにもたれ掛かり、頭を抱え、大泣きした。
カキィン!!カキン!!!
真理和の背後…鉄でできたドアに、銃弾が当たるのを感じる。
「深美…ぅ…ひぐ…どうすりゃいいんだ…ぁあぁ… 」
ドアの向こうでは、深美が銃弾にやられているのに、
痛い思いをしているのに、
「なんで俺はこんな弱いんだ…ひっ…ぐぅ…」
どうして助ける事ができないんだろう?
パララララララララララ!!!!!!
「ぁああ…痛…痛いぃいい!!!!!」
銃声と、深美の悲鳴がまだ聞こえる。
ドアの向こうの、銃弾が当たる感じも真理和の背中に感じる。
真理和はずっと深美の名前を呼び続けた。