OUT


―死んでたまるか…



―こんなので…



―死んでたまるかよ…




深美は銃弾を体全身に浴び、息をするのも難しくなってきた。




「…はぁ…は…は…」



なぁ真理和?


俺達…



どうでもいい事で喧嘩したし、



馬鹿する時も、



泣く時も、



楽しむ時も、




「…ずっ…と…一緒だった…な…」




深美の目尻から、涙が滲み出た。




―パララララララララララ!!!!!




銃弾に当たるたび、体が異様な動きしてるのがわかる。



痛い…


痛い…



―――なぁ真理和ぉ…







「またお前と…一緒に…ぃ…馬鹿…やりてぇ…よお…」




涙が頭から流れてきた血と共に、地面に流れる。





「まだ…死にたく…ねぇよ…!!!!」







―パララララ…ラララ…ラ………







一分間発砲し続けた罠が、



―やっと止まった。






それと同時に、深美は意識を失った。



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