OUT
真理和は最後の一口を食べると、続けた。
「…実の親に…愛されてないって、やっと自覚したんだー」
真理和は深美を見ると、
「ごめん、言いたかったのそれだけ」
…と話を止めた。
深美は苦い表情をすると、真理和の頭を叩いた。
「おーぅ!」
「ばぁか!!そんなん辛いのは当たり前だろが!!無理矢理笑うな!!」
真理和はキョトンとしている。
「…お…俺ん家の母さんとか…父さんでよかったら…いつでも頼ってくれていいんだからな!!」
「………え?」
「俺の親…黒嶋の事気に入ってるみたいだし…お前の所のばあちゃん達も休みたい時あるだろ?」
「………あ…」
「ありがとぉおう!!!深美ぅー!!!」
一人ぼっちの俺を
助けてくれたお前の
役にたちたいというか…
御礼をしたかったというか…
悲しんでる真理和を
今度は俺が助けたかった。
なんて懐かしい夢……