OUT
「ひゅーう…やばー!!どんだけ俺達を殺したいんだよ政府はー!!」
竜がゲラゲラと笑う、夢は呆然とぺしゃんこの靴を見た。
「…竜…靴どうするんだよ?」
「しんねぇよおー…しばらくは片足だけでいぃー!!余りのやつはまた部屋にぶち込んでやるよ、ひゃはは」
夢は竜の靴を見る。
NIKEの靴…
むっちゃ高そうだし…
俺なら泣くな…
「無駄にすんなよ…」
「ひゃはは、人の靴より、自分の命を心配しな。」
ごもっともだ。
「…だけど…トゲに刺さったら痛いだろうが…」
「…靴下があるから大丈夫。」
もうこの会話がわけわからない。
「…竜…」
「なに?」
「そのシルバーアクセサリー…高価そうだよな…」
竜はびっくりして、夢を見る。
「よくわかったね、これむっちゃ高価なんだ。」
「自分で買ったのか?彼女か?」
竜はははっと笑うと、
「ちげぇよ、自分で買うなんて切なすぎるし!!彼女もいねぇ…これは親父の形見だ。」
…と言った。