OUT

叫んだごつい軍人は、叫び続けた。



「我々政府の使いは、明日…12月24日に行われるゲームに参加する生徒を選びにきた!!!!今からこの中から二人選ぶ!!!ただし、自主的に参加を求める者は、そちらを優先とする。」



………ゲーム?


みんなは慣れない言葉に違和感と不信感を抱いているようだ。



その瞬間、誰かが
「あぁああぁあ!!!!」
…と叫んだ。



クラスの委員長、桐田だ。



「ゲームって…あの…政府が作った…生き残ると…多額の賞金がもらえるっていう…あの…?」


その瞬間、みんなの顔が青くなった。


ゲーム…

政府が実施している、生きては帰れないとまで言われている、内容不明のイベント…

いままでで生きて帰って来た者は…いない…。



軍人は笑顔を見せ、
「その通りだ。よくわかっているじゃないか…まさか自主参加希望の者か?」
…と聞いた。



みんなの視線が桐田に注がれる。


もちろん、桐田はそんなゲームに参加はしたくないだろう。

そんなのはみんなわかってる。


だが、誰かが自らいけにえにならないと、他の奴が殺されてしまうような事になってしまうのだ。



桐田の額に、嫌な汗が流れる。



次の瞬間、桐田は予想外な行動にでた。


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