OUT




「ありがとー!!!お前に習った事ーいっぱいあるんだー!!!すっごい感謝してるー!!!」



―キュウゥウン…



「馬鹿―――!!!諦めるなって言っただろうがぁ!!!馬鹿野郎――!!!!」


竜が叫ぶ。



火炎放射機の先が、夢に狙いを定める。


夢は涙を零しながら、叫ぶ。


「ありがとぉ―!!!竜…絶対親父さんの敵を討てよー!!!絶対幸せになれよー!!!」



竜はそれを聞くと、ボロボロと涙を流した。



「黙れ…黙れよ―!!!先自分の幸せを優先しろよー!!!!!」


夢はまだ叫ぶ。


「夢の名前はなー…自分の夢…周りにいるみんなの夢が叶いますようにってつけられたんだー!!!」


―キィイィイン!!!!



「俺に関わったお前の夢…叶うといいな―!!!」



竜は夢の場所に行こうと必死にもがいた。


…が、腕が固定され、椅子と一緒に倒れている竜は、立ち上がることすらできなかった。



―キィイィイィイン!!!!!



「夢ぇえ――――!!!!」



―ゴォオオ!!!!!



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