OUT
生きたい
なんでだろう
なんでこんなにモヤモヤするんだろう…
あれから数時間が過ぎた。
竜の精神も大分回復し、やっと涙も止まった。
問題はそんなんじゃない。
永遠はチラッとネロを見た。
さっき、ネロが竜を宥める為に、抱きしめてあげてた時…
すっごい、モヤモヤしたなにかが…できたんだ。
苦しい、というか…
痛い、というか。
「…永遠?」
ネロが永遠の方を見た。
目と目が合う。
―ドキ
「…え?何…?」
「大丈夫?さっきから黙ったまま…」
心配そうに、見てくるネロ。
ドキ ドキ ドキ
「…いや…考え事してて…」
ネロはそれを聞くと、安心したような表情を見せ、
「…そぅ…よかった…」
…と言った。