OUT

―……ズズズズズズ


徐々に、少しずつ、出っ張った壁が戻っていく。




三人は必死に押し、引いた。



ズズズズズズズズ



永遠が出てきた壁の部分に触れた。



「……!!!」


冷たい…凍ってい…る…?


その直後、少し開いた隙間から、ものすごい冷気が二人に感じられた。



「…竜…?!」



ネロが呟いた。



ズズズズズズズズズズ



永遠が懸命に引っ張った。




「竜うぅうう!!!!あともうちょっとだから!!!あともうちょっとだからなー!!!!」




ズズズズズズズズズズ





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