OUT
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「は……みんな…どこにいるんだ?…」



真理和は懸命に走る。


みんなの姿が見えない…
こんなに捜しているのに…


みんな死んでしまったのか…!?



そんな訳ないと思いたい、…が不安が募るばかりだ。


「永遠ー!!!ネロー!!!竜ー!!!みんなー!!どこにいるんだよ畜生!!!」



真理和は走りながら、必死に叫ぶ。


だが、返事は返ってこない。



その虚しさと不安が混ざり合い、泣きそうになる。




「みんなぁあ!!!………?」


真理和の先のドアが開いていた。


そのドアの前には、根を無理矢理折ったような椅子がある。


あと、とてつもない異臭がする。



ドクドクドクドクドクドク


真理和は目を見開いた。



ドアの奥に……



何やら黒い塊が……




まさか……!!!!


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