OUT
尚と桐田がもみ合っている時、軍人が銃を構えた。
「!!!!」
――もちろん見逃す訳がない……――
「――っ尚!!!!!」
永遠は急いで尚に手を伸ばした。
………が。
――――ッッパアァン!!!!!
銃声が教室に目一杯響いた。
「――っあ…か…!!!!」
尚の肩から、大量の血が吹き出した。
「尚ぉお!!!!!」
永遠は直ぐさま尚の近くに駆け付けた。
みんなの悲鳴がまた聞こえた。
ネロも思わず目を見開いき、すぐに永遠の隣にきて、
………尚の肩に吸い付きだした。
ネロは何度も何度も尚の肩からでる血を吸っては吐いた。
永遠はただ苦しむ尚と口が血まみれのネロを交互に見ることしかできなかった。
――恐怖で体が言う事をきかない……
「――残りの自主参加者はお前でいいのかな?」
苦しむ尚に、軍人は見下すように言い放った。
「…さん…か……?」