OUT
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「……永遠…」


「…ん…?」


ネロはやっと泣き止み、無表情で、永遠を見た。


「…絶対に…死ななぃでね…お願ぃ…」


永遠はなんだか苦しくなった。


「…ネロも…絶対死なないでくれな…」


これしか言えなかった。


ネロは柔らかい笑顔を見せた。






ネロには絶対死んでほしくない。
勿論、自分も死にたくない。


けど…ちょっと不安になってきてるんだ…


本当に出口はあるのか?

出口から出たとしても、本当に今までの生活に戻れるのか?

政府は何が目的なんだ…



永遠はそう思いながらも、ネロの笑顔を見ると、無理矢理笑った。





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