OUT
…キュウゥゥウン……
「………?」
永遠は辺りをうろうろと見回す。
「………どうしたの?永遠……」
「…今…機械音が…空耳かな…」
ネロも、ゆっくりと辺りを見回した。
…………罠?
まさか、ここは廊下。
……罠が発動するわけない。
二人は辺りを警戒して、進む。
―キュウゥゥウン…
「ほら…」
「…本当だ…なんなんだろぅ……」
耳をすますと聞こえるようなくらいだから、この辺ではないはず。
永遠はまた、辺りを見た。
「……むこうから聞こえる……」