OUT
「………」
二人はしばらく固まったまま、その音を聞いた。
「……なにかが動いてるみたいだ。」
永遠がぽつりと呟いた。
「……ぅん…行ってみよぅ…」
ネロは自分の耳に聞こえる音だけを頼りに歩いて行った。
「……ネロ…」
永遠は心配しながらも、ネロの後を追っかけて行った。
…………キュウゥゥウン……
「………?」
真理和は後ろを見た。
……今…機械音が…?
もう、機械音だけでも寿命が縮む。
「……まさか…誰かがまた罠に…?!」
ドクドクドクドク
―……胸騒ぎがする…
真理和はゆっくりと目を閉じて、その音を聞き取った。
―キュウゥゥウン
真理和は音のする方に、ゆっくり歩いて行った。