OUT
……本当…
頼りなくてごめん…
永遠はネロを見ると、また前に視線を戻した。
このゲームが始まってから、僕はなにも行動に出していない。
ただ奇跡的に生き残ってるだけなんだ。
運が悪かったら、もう死んでてもおかしくないほど、なにもしてないんだ。
強いて言うなら、泣き叫んだことと、ドアを開けた事ぐらいだ。
竜みたいに計画たてる事もできない。
深美みたいに作戦を考えることもできない。
………本当……
……なにやってんだ僕は…
だんだん自己嫌悪に陥ってしまう。
………本当に僕は生きて帰れるのか…?
「………あ」
「!」
ネロの言葉で、やっと我にかえった。
「……どうした?」
ネロは指をさした。
「………エレベーター…」