OUT
「……ぇ…」
廊下の1番奥の左端に、紫色のエレベーターがあった。
「………なんだ…?あれが音の原因…?」
二人はエレベーターに近づいた。
エレベーターの入口の手前は、下が見える…強いていえば網状になっている。
「………」
永遠はエレベーターを警戒し、網状になっている所から下を見た。
「………うそ……」
永遠は呟く。
ネロは黙って永遠を見ている。
「……永遠?」
永遠はすぐ、ネロを呼び、下を見せた。
ネロは目を見開いた。
「………光…が…」
太陽の光が……
見える……。
「このエレベーターを使って、下にいくんだよ!!!光が射す所が…出口…かも…!!」
永遠は興奮気味に言う。
だが、ネロは微妙な顔をしている。
「……ネロ…?」
「……違うよ……」
永遠はア然とネロを見た。