OUT
床が完全に開くと、赤いマグマが見えた。
――ゴ…ゴポ…――
マグマから、50メートルは離れているはずなのに、マグマの音が、永遠まではっきりと聞こえた。
それと同時に、永遠はまた扉を引っ張った。
「……嫌だ…ネロ…!!!……ネロ!!!」
――ピコン…
「!?」
エレベーターの隣に、デジタル時計みたいなものがでてきた。
「…は…」
その時計が、2分58秒をさした。
……これ……
まさかこの時間……
このエレベーターが
マグマに落ちるまでの…
「……タイム…!?」
それを確信した瞬間、頭の中が真っ白になった。