OUT


「……尚…」


「――…ん?…永…遠?」


「僕の親友はお前だけだ…本当にありがとう…」


尚は目を見開いて、永遠を見る。


「永遠…!?」


「…絶対戻ってくるから…待っててくれよ!?」



尚の体の震えはまた強くなる。


「やだ…なに言ってんだよ永遠…それ…どういう意味だよ…」


尚の丸い目に涙が浮かび上がる。


「尚…」



今までいろいろあったよな。


なにがあっても…いつも僕を助けてくれた…


今度は…


俺がお前を助けるよ




永遠はスッと立ち上がると、軍人に一礼をした。



「神崎永遠…ゲームに参加します」





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