OUT
03:ゲーム終了
"大好きだよ…"
ネロの笑顔と、涙と、言葉と、酷い現実が混ざり合う。
「……ぅあ…うぁあああ…」
好きな人を失う、初めて味わう苦く、苦しい思いが、永遠に襲い掛かる。
なにも…
"ありがとう"と
言われる事なんてしてない。
命を賭けて、助けてくれるような事をしてない。
「…嫌だ…ネロ……ネロ……!!!」
――神様……
僕は死んでもいいから…
お願い……
ネロをかえして……?
「…神…様…ネロ…を…かえして……!!」
命を賭けて、守りたいと思った。
けど、実際はその娘に守られた。
やだ…
受け止められない…
こんな現実……
永遠はしばらく、そのまま動かなかった。
いや、……動けなかった。
「……ネ…ロ…」
また涙が一粒落ちた。