OUT



真理和は永遠に、無理矢理な笑顔を見せた。




「…僕…ネロが好きだったんだ…」



「…!……」



真理和の体がピクリと動いた。


「……僕の非力さのせいで…ネロを罠にはめさせて、助けられず…死んでいった…」



「……永遠…」



「……それなのに、ネロは僕にありがとうって…言ったんだ…こんな非力な僕に…」



「……」



「…この現実を…どうすれば受け入れられるだろ…?」



真理和は永遠の方をむいた。



「……受け入れなくてもいい…ただ、生かされてる俺達は、精一杯、生きるんだ。あと…これ以上、このゲームの犠牲者がでないように…するんだ…」


「……」


「…俺は、このゲームを許さない…絶対…この世界から無くしてみせる…!!」


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