OUT



――――ピー…


『東堂アキ、死亡しました。』


死んだ男の遺体を、カメラごしに見ていた中年の男は、その機械音声を聞くと、ニヤリと笑った。



「……はぁー…あ。また今年も生還者はいなかったかー…」



少し出ている腹をポンポンと叩くと、男はソファーから飛び降りた。




「…もっと骨のある奴はいないのかなー?思わないかー?工藤ー、千草ー」


話をふっかけられた二人は、お互いに顔を見合わせた。




そして、工藤…と呼ばれた男が口を開いた。





「私達も、同じ事を思っていました、海谷将軍。」


海谷将軍と呼ばれた中年の男は、ニヤリと気持ち悪く笑った後、


「だよなぁー!!わかってるなぁお前達!!」


……と嬉しそうに言った。



「……来年こそ…楽しませてもらいたいよー…」






海谷の不気味な笑顔が、二人に向けられた。






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