OUT
「…ここ…けっこう深いから…」
そういうと、真理和は穴の中に飛び込んでいった。
…ヒュオオオォ………
不気味に聞こえる風の音に、永遠は少し拒んでしまった。
―――ドシャン…
そのあとすぐ、真理和が落ちた音が聞こえた。
「永遠――!!!はやーく!!」
「……うん…!!」
そしてやっと、
永遠は穴に飛び込んだ。
ビュオォオオ!!!!
心臓がでてきそうになる。
永遠は必死に目をつむり、ただ落ちていった。
―――ドシャン……
地についた瞬間、鈍い痛みが全身を襲った。
「…つ……」
「…大丈夫か?永遠??」
真理和は永遠を心配して、近くによってきた。
「…大丈夫…ありがと…ん…?」
永遠の視界に入ってきたのは、真理和と、真っ暗の道。
「?……ここが…」
真理和は首を縦に振った。
「この先に…出口に繋がるドアがある…」