OUT

「さ…行こう?……永遠…」


真理和はそれを言うと、永遠を立たせた。



真っ暗で、光が見えない道は、永遠を不安にさせた。


そんな永遠の腕を、真理和は優しく引っ張ってやった。



「……大丈夫…罠はない…」


真理和は永遠にそう呟いた。



「……うん……」





…コツコツコツコツコツコツ………



永遠達の足音が、不気味に響く。



永遠と真理和は、無言で道を歩き続ける。





そして、とうとう、六つの明かりが見え始めた。









「………真理和…」


永遠は真理和を見た。



「………ドア……」




すると、真理和は永遠の方を見た。



「……あの…1番端のドアが……出口だ……!!」





真理和がそれを呟くと同時に、永遠は奥に、影を見つけた。




「………あ…」


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