OUT
絶望
永遠は目に飛び込んできた光景に、絶句した。
スタジアムのような、もの凄い広い場所に、沢山の軍人が観客席に座り込み、酒を飲み、食べ物をつまみながら、永遠達を見て、叫んでいるからだ。
「まじかよー!!!二人も生きてかえってきやがったー!!!!」
「くそ…東堂に賭けてたのにー!!!!」
「やったぁあああ!!!!二人とも的中したぁああ!!!これで俺は大金持ちだぁああ!!!!!」
………え…
なんなんだ…この光景は…
永遠の目の前が真っ暗になり、目眩さえした。
真理和の表情が、だんだん険しくなる。
「……く…そ…!!!!」
永遠はまだ理解できてない。
「……なに…これ…なんなんだよ…」
真理和はその場に崩れ落ちた。
「……俺達は…政府の玩具にされてたんだ…」
真理和の目から、とめどなく涙が溢れる。
真理和の言葉を聞くと、永遠は軍人達を見回した。
「……は…!」