OUT

永遠達が、高級そうなソファーに座るのを確認すると、将軍という『ブタ』は、しゃべりだした。



「はじめまして、私はこの国の政府の将軍である、海谷哲也(かいたにてつや)だ。君達をお目にかかり、大変嬉しい気持ちでいっぱいだ!!」


海谷はオーバーなリアクションをとり、また気持ち悪く笑った。


永遠達は無言のまま、海谷を見た。


「そして、あいつは千草菖蒲(ちぐさあやめ)。千草の隣にいるのが、工藤太一(くどうたいち)…あいつらは本当…仲が悪くてねぇ…参るよぉ」



やっと、真理和が口を開いた。



「……軍人の事はどうでもいいんだ…はやく本題に入ってくれ…」



海谷は一瞬、真理和を睨みつけると、また気持ち悪い笑顔に戻り、
「…そうだなー!!では本題に入るかー」
……と張り切った。




真理和は海谷を睨みつけ、永遠は海谷ではなく、千草を見ていた。




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